長いので注意
成績
第49回葉桜杯優勝
レート:結構勝った
構築経緯
上からの縛りと行動保障を高いレベルで両立した耐久振りスカーフ黒バドレックスを軸に構築した。
また、黒バドレックスにより選出を強要するノーマルや悪タイプに対してバシャーモやカプ・レヒレを通して勝つことも強く意識している。
レートで主に使用していた並び
第49回葉桜杯優勝時の並び
今のところはレンタル生きてます。
レートで使っている状態の方が採用理由や構築の強さに自信があるため、本記事では主にその並びでの解説を行う。
変更前の個体についてはおまけとして記事後半に軽く記載している。
黒バドレックス@こだわりスカーフ
控えめ
197(172)-81-120(156)-227(172)-121(4)-171(4)
アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/トリック
耐久
A特化ザシアンの+1巨獣斬を13/16で耐える
タイプ一致イカサマ確定耐え
無振りバルジーナの叩き落すを確定耐え
意地っ張り珠ミミッキュの影うちを確定耐え
意地っ張り鉢巻水ウーラオスの水流連打確定耐え
C132ポリゴン2のアナライズシャドーボールを14/16で耐える(C132は無振り黒バドを倒せるCライン)
臆病カイオーガの雨根源の波動を確定耐え
火力
努力値の余り、臆病よりは少し高いくらい
素早さ
S170(ウツロイド)以下のスカーフを抜ける
準速砂かきウオノラゴン(砂嵐状態)抜き
構築の軸。
耐久振りスカーフにより、
・無理やり後投げして上から切り返す
・全抜き体制を先制技やスカーフに止められにくい
・受け駒からの攻撃で簡単に死なない
などのメリットが生まれる。
体力を犠牲にしながら起点となる対面に繰り出して抜いていく、体力を温存しながら展開して先制技の縛りから逃れる、トリックを絡めて裏でサイクルを崩しにかかるなど幅広い攻勢を仕掛けられる。
スカーフカイオーガ、ザシアンに対面から概ね勝てるなど初手性能もある程度保っている点も優秀。
通すにしろ餌にするにしろこのポケモンをどう扱うかが重要である。
バルジーナやブラッキーにトリックを決めた後にドレインキッスで体力を戻して叩き落すやイカサマを耐えるケースがそれなりにある。そのため技構成はほとんどこの4つで確定である。
バシャーモ@オボンのみ
意地っ張り
160(36)-189(252)-91(4)-x-92(12)-126(204)
耐久
オボンの回復効率考慮でHを4n
1度だけDL調整してなくて後悔したのでB<D
C132ポリゴン2のアナライズトライアタック×2をオボン込み255/256で耐える
無振りオニシズクモの熱湯を14/16で耐える
(参考)特化ザシアンの電光石火のダメージ61~72
特化ゴリランダーの鉢巻グラススライダーのダメージ82~97
火力(ぶっぱ)
H252B4バルジーナを+2インファイトで10/16で倒せる
H252B4ザシアンをフレアドライブで11/16で倒せる、ステロ込み確定
素早さ
+1で最速エースバーン抜き
+2でスカーフサンダー抜き(スカーフ霊獣ボルトロスと同速)
+5で麻痺状態のとき最速ザシアンと同速
バドレックスを止めることを意識した相手に通りやすいポケモン。
ザシアン+ポリゴン2のような並びに強く、ポリゴン2の前で剣舞を積んでそのまま勝ちきるプランも取れる。
特にバドレックスのトリックで悪技を固定した場面での活躍は圧巻であり、この構築の大きな勝ちルートの1つである。
攻撃技の関係で消耗の激しいポケモンなので先制技圏内に入りにくくするためのオボンのみを持たせている。ポリゴン2などの前で剣の舞を選択できる理由にもなる。
守るの枠を地震にするとムゲンダイナやドヒドイデ絡みに強くなるものの、流石に窮屈だったため守るにしている。
インファイトとフレアドライブのどちらを選んでもいい場面でもどちらの追加効果を受けるべきか十分に吟味して選択するべき。
ガブリアス@気合の襷
陽気
183-182(252)-116(4)-x-105-169(252)
バドレックスもバシャーモも上から抜いていくポケモンなので襷のケアであったり火力補助としてステルスロック撒きを採用した。
似たような多くのポケモンと比べると単体性能が高く、スケイルショット+地震(+鮫肌)のリーチの強さを評価している。
岩雪崩の枠は火炎放射、剣の舞等と選択だが、構築としてサンダーやイベルタル、バルジーナへの削りが重要になる場面が多かったので岩雪崩としている。
カプ・レヒレ@食べ残し
穏やか
177(252)-x-136(4)-116(4)-188(164)-116(84)
波乗り/ドレインキッス/瞑想/挑発
調整
D厚め&遅いレヒレやロトム、ランドロスを抜けるようにSちょい振り
バシャーモとともに悪に立ち向かう枠として採用。
イベルタル軸やムゲンダイナループに対しては瞑想を積んでいって強い勝ち筋となる。
守る身代わり自己再生ヘドロばくだんのような技構成のムゲンダイナは投げられるタイミングで瞑想を積んでおくと、+3まで積み続けてからドレインキッスで回復が間に合う。
ミストフィールドを利用してムゲンダイナにバドレックスを堂々と後投げする、という場面が多かったので覚えておきたい。
テッカグヤ@突撃チョッキ
意地っ張り
204(252)-167(244)-124(4)-x-122(4)-82(4)
ゼルネアスが非常に厳しかったため採用した。
ヘビーボンバー一発ではゼルネアスを倒せないので、他で削りを入れるか壁を絡めて行動回数を確保したい。
対ゼルネアス以外だとイベルタルやアタッカームゲンダイナに選出して雑に相手を削る、といった使い方をすることが多かった。
このポケモンがいることで、相手がバシャ受け(カバランドレヒレなど)+黒バド受け(バンギポリ2など)+伝説のような残飯宿り木テッカグヤの対処がしづらい選出を嫌ってくれる傾向があり、結果的にバシャーモが薄く見られて通るような対戦が多くあった。
オーロンゲ@ゴツゴツメット
腕白
202(252)-140-128(252)-x-96(4)-80
ソウルクラッシュ/不意打ち/リフレクター/光の壁
耐久目安
壁下で特化ザシアンの巨獣斬+電光石火を耐える確率が58%くらい
黒バドレックスの眼鏡アストラスビットを通常+壁下をほとんど耐える
火力目安
不意打ちで大抵の黒バドレックスを倒せる(自分のと同じ型だと5割くらい)
ゴツメ×2+不意打ちでH振りザシアンがこちらの黒バドレックスのアストラルビット圏内に入る
黒バドレックスミラーやメタモンのケアを最低限利かせることと悪ウーラオスの悪技へ後投げ可能なポケモンを求めて採用した。
ゴツゴツメットは悪ウーラオスの襷削りやザシアンへの蓄積目的で持たせている。また、水ウーラオスに対面で勝つためにも重宝する。
壁を貼ることで自陣の黒バドレックスが不意打ちを耐えるようになったり、巨獣斬に無理やり投げる展開が作りやすかったりするほか、バシャーモやカプ・レヒレの積みの補助にも大きく貢献する。
体力が1でもあれば黒バドレックスを止められる可能性があることがとても頼りになる存在である。
選出・立ち回り
最も多い選出はガブリアス、黒バドレックス、バシャーモの組み合わせで、ステロを撒いて黒バドレックスで悪やノーマルを誘ってバシャーモで舞って抜いていくことを狙った選出である。
選出は臨機応変に変わってしまうのでここでは頻出の立ち回りや展開をいくつか記載する。
①黒バドレックスを通す
バドレックスに対するストッパーがサザンドラ、ガオガエン、ガラルファイヤー、悪ウーラオスなどで蓄積+アストラルビットで倒せそうな場合には積極的に狙っていく。
大抵はステルスロックによる削り+最低限のサイクルを達成できれば通せる。不意打ちの縛りには壁を貼ることで対応できると美しいが、ガラルファイヤーのそれをケアできるかはその時の余裕次第である。
C上昇を狙うための対面の作り方、必要分の体力の確保を強く意識して立ち回る。
②バシャーモを通す
一番多いパターン。
ポリゴン2やバルジーナなどはほぼ必ず選出されるのでそれらを起点にバシャーモで舞って勝ちにいく。
サンダーはステルスロック+剣舞フレドラで突破できるが、ランドロスやカプ・レヒレはそう簡単ではないのでそれらを削れているかで踏み込むタイミングを変える必要がある。
バドレックスは出しても出さなくても良い。出した場合はバシャーモで崩した後に抜いていくパターンとバシャーモで抜いていくためにトリックで起点を作るパターンを考えて立ち回る。
バシャーモは毎ターン加速するので電磁波を貰っても諦めずに+5とかまで粘って勝ちにいくことを忘れない。
③カプ・レヒレを通す
カイオーガやイベルタル、ムゲンダイナ相手によく選択するパターン。
基本的にはカプ・レヒレで積んでそのまま全部倒すので、如何にして安全に積んでいくかを考える。
トリックや壁を駆使して数的不利を取ってでもレヒレに全てを委ねることもままある。
火力のあるムゲンダイナにソウルクラッシュを当てて壁を貼りながら退場して無理やり積みに行くパターンを覚えておく。
④トリックでバルジーナを崩す(対ムゲンダイナループ)
バドレックスの有利対面でバルジーナ引きを読んでトリックを決める。その後ガブリアス後投げからステルスロックを撒くなどしてバルジーナがステルスロックを踏む展開を作る。
2週目からはバルジーナがステルスロック+アストラルビット+ドレインキッス×2をほぼ耐えないのに対してバドレックスは叩き落すを耐えることが出来るので突っ込んで来られても勝てる。
スカーフ羽休め連打には適当に退き読みサイコショックとか打っておけば概ね問題ない。
ここからは小ネタみたいな立ち回り。
⑤壁下でサイクルを回す
初手オーロンゲでザシアンと対面して壁貼ってから黒バドを投げ、上からアストラルビット2発で切り返す。メタモンのためにオーロンゲを残す時に有用な立ち回り。
他にも壁を貼ってからザシアンにテッカグヤ後投げなどオーロンゲに負担を集めながら他のポケモンを動かすような場面はそれなりにある。
カプ・レヒレで相手のムゲンダイナを呼び込みながら瞑想積みから殴って削っていく。カプ・レヒレが倒れたらバドレックス死に出しから退かせる。その後相手の悪などを起点にバシャーモが舞ってから突破すると裏のムゲンダイナが削れているのでそのまま突破できる。
⑦メタモン同速勝負
いつもケアできるわけないので黒バドレックスで相手のメタモンに突っ込む場面も当然沢山ありました。
オーロンゲが裏にいたとして引いた場合の勝率が50%を超えるかどうかはちゃんと検討するべきである。
おまけ
葉桜杯優勝時の個体の解説
・サンダー@ゴツゴツメット
HBベース
放電/ボルトチェンジ/暴風/羽休め
ウーラオスやゴリランダーに強めで対ザシアンの選出の幅を広げるポケモンとして採用。
バシャーモを通す際には対ゴリランダーが気になりにくく、このポケモンの必要性が薄かったので解雇へ。
・テッカグヤのアイアンローラー
ゼルネアスに対してヘビーボンバーの威力が100しか出ないところをアイアンローラーの威力130なら一撃で倒せることに気づいて使っていた。
流石に他の技の方が良い気がしたので種爆弾に変更。少し出しやすくなった。
ムーンフォースである理由が薄かったので試しに変えたら強かった。