S19使用構築「コライドンスタンダード」
シーズン19と真皇杯本戦で使用していた構築を紹介します。
レート:2100(51位)
真皇杯本戦 4-3予選落ち
※真皇杯では型をいくらか変えています。後日その辺りを追記予定。
※並びが最終1位構築と同じなのは全くの偶然。
〇構築経緯
前期あまりコライドンの結果が残っていなかったことから対策が緩くなると予想し、堂々とコライドンを主軸にした構築を目指して組んだ。
個人的なコライドンの型の評価として、炎テラスでニトロチャージとフレアドライブを打ち分けられる型が最も強いと考えているためその方針で採用。
コライドンを初手に置くよりも、幅広く打ち合い出来るポケモンを初手に置いて削り残しをコライドンのニトロチャージで刈り取る方が展開が良いので、その枠として襷ハバタクカミを採用。凍える風採用によってコライドンの初動をサポートする狙いもある。
コライドンを主軸にした際に主な障害となるカバルドン、ヘイラッシャに対してはあくびといくつかの物理技に耐性を持ちつつ特殊高火力を放てる必要があるため、ラムのみを持たせたガチグマを採用。
ここまでで若干動きづらい毒菱構築や、相手のパオジアンハバタクカミに対して有効なハッサムを採用。
コライドンミラーと対ザシアンのために1体物理受けが必要に感じたためヘイラッシャを採用。
テラパゴス、ルギア、ルナアーラなど時間をかけて戦ってくる相手に特殊勝利を狙えるグライオンを採用。
型決定理由の仔細は個別の解説で記述する。
黒バドミライと比べて若干評価が落ちているコライドンを救うつもりでいたが、もっと強い人たちがこれ以上なく救っていた。
〇個別解説
コライドン @ いかさまダイス
テラスタイプ: ほのお
特性: ひひいろのこどう
性格: いじっぱり
207(252)-190(140)-136(4)-94-121(4)-169(108)
スケイルショット / ニトロチャージ / フレアドライブ / ビルドアップ
調整意図
黒バドの控えめステラアストラルビット15/16耐え
黒バドの臆病C+1アストラルビット12/16耐え
パオジアンの氷柱落とし14/16耐え
最速イーユイ+2
残りA
本構築の軸。
経緯に書いたように炎テラスでニトロチャージとフレアドライブを打ち分けられる型の評価が高い。削れた相手をニトロチャージで倒しながら後続に上からフレアドライブを選択するシーンを想像すると分かりやすい。
炎格闘の技範囲ではカイリュー、ホウオウ、ドヒドイデなどに打点を失って動きづらくなることを嫌ってスケイルショットを採用した。同時に持ち物も決定。炎竜の範囲は偉大。
残り一枠にはビルドアップを選択。剣の舞と比べて積める場面が多いことと、スケイルショットにありがちな先制技で縛られる展開にある程度の耐性が付く点が優秀。
また、不意のフェアリーテラバーストに対してB上昇で耐える場面が2度あったのも主たる狙いではなかったものの収穫だった。
ビルドアップとニトロチャージを見せると挑発やドレインパンチを想起させるのか、スケイルショットを薄く見られるケースが多かったように思う。
この技構成が個人的にはぴたりとはまっていて、コライドンの最大値と安定のいい塩梅を取れていたように感じる。
調整はHAベース。最速を取りに行くよりも必要な時にだけ2加速を狙う方が効率が良いと感じた。ただし2加速で最速スカーフ黒バドを抜くためのS167以上は欲しい。
体力を残して突破することで後続の攻撃を耐えるか、体力を削って能力上昇を優先するかの選択が重要。
初手から出していくのも悪くないが、意識されやすいのもあって2体目に出す方が有効なことが多い。
ハバタクカミ @ きあいのタスキ
テラスタイプ: じめん
特性: こだいかっせい
性格: おくびょう
131(4)-67-75-187(252)-155-205(252)
ムーンフォース / シャドーボール / こごえるかぜ / マジカルフレイム
優秀かつ汎用な初手枠。
コライドン構築は裏からハバタクカミが出てくることを予想されるのか、想定していたよりもかなり動かしやすかった。
コライドンを使っていると初手にハバタクカミを出されることがとても多くなるため、ハバタクカミミラーで強い凍える風+シャドーボールの技構成にしている。Sダウンと襷削りさえあればコライドン死に出しから捲れる展開も多い。
マジカルフレイムはハッサムやガチグマに打つ場面を想定して採用。ミライドンハッサムの並びにはミライドンに向かって打っていた。(勿論ミライドンに命中することも良しとして)
他に初手の候補がありかつステルスロックなどを撒かれづらいなら裏に置くこともあった。それも当然強い。
テラスタイプは一応地面にしているが一度も切っていない。ステラとかでいいかも。
ガチグマ(赫月) @ ラムのみ
テラスタイプ: ほのお
特性: しんがん
性格: ひかえめ
219(244)-81-141(4)-190(140)-98(100)-75(20)
ブラッドムーン / テラバースト / めいそう / しんくうは
調整意図
臆病ミライドンの流星群15/16耐え
ウーラオスやパオジアンの前で無理やり動かすことを考えてH高め
4振り赫月ガチグマ抜き抜き
残りC(C+1or晴れテラバーストで大抵のザシアンを倒せる)
物理受けに対する圧をかける枠。
分かりやすい物理受けがいる構築とミライドン軸に良く選出した。
あくびに対して後投げが成功した際に瞑想を積むことで後続との打ち合いでも優位に立ちやすい。
物理受け+鋼(アーマーガア、ザシアン、ハッサム)の並びに勝てるように炎テラステラバーストを採用している。非テラス時は普通のタイプ一致技としても使える。
耐性的にもまあまあ優秀。コライドン、ハバタクカミ、ザシアン、ホウオウなどに有効。
遅いコライドンなのでスカーフミライドンにやや弱いが、カミクマの並びが拘ったミライドンに強いことでかなりバランスが取れている。
ハッサム @ オボンのみ
テラスタイプ: ノーマル
特性: テクニシャン
性格: いじっぱり
177(252)-166(4)-149(228)-67-103(20)-86(4)
バレットパンチ / とんぼがえり / つるぎのまい / かわらわり
調整意図
忘れた
Dの20振りの意図が不明
コライドン軸として耐性をつけたい毒菱と対パオジアン、ハバタクカミを担える希少な性能のポケモン。
特にバドフロルカイリュー系統には出して腐ることがほとんどなかった。
黒バド+オーロンゲの構築と無視できない程度にはマッチングしたので、それらに出しやすいハッサムに瓦割りを持たせている。
テラスタイプは黒バドの前で1ターンを貰いやすいノーマルテラス。切る場面は多くないものの有効ではあった。
カイリューやパオジアンの相手をする目論見でHBベース+オボンのみであったが、黒バドに無理やり後投げする場面を作るためのチョッキでも良かったのかもしれない。
シーズンの最終盤には出番がやや減っていたため、環境の変化を見てカスタマイズが必要だった枠と思われる。
ヘイラッシャ @ たべのこし
テラスタイプ: どく
特性: てんねん
性格: わんぱく
256(244)-120-176(196)-76-94(68)-55
ボディプレス / ヘビーボンバー / のろい / あくび
調整意図
H16n
B11n
ハバタクカミのテラス眼鏡ムーンフォース耐え
物理の禁止伝説、パオジアンに厚くしたい際に選出する。
物理伝説の前でのろいを選択することで、居座りに強いのは当然ながらゴチルゼル退きに対してもあくびのろいボディプレスを駆使して突破を狙える。それを評価した技構成になっている。
残りの1枠にはコライドンと同居しやすいハバタクカミに高い打点の出せるヘビーボンバーを選択。ゴチルゼルにも威力120出せるため甘えるか素眠りを誘発できる。
カバルドンに少し強いアクアブレイクでも良かったかもしれない。
テラスタイプは毒。のろいを積んだ状態で眼鏡ハバタクカミと対面した際に切ることを主に想定している。
グライオン @ どくどくだま
テラスタイプ: あく
特性: ポイズンヒール
性格: ようき
177(212)-116(4)-146(4)-58-103(60)-158(228)
どくどく / じしん / まもる / みがわり
調整意図
H16n+1
最速ランドロス抜き
残りDに厚く
テラパゴスやルギアなどの展開構築に対して、TODもしくはPP枯らしを狙うために選出する。
それらの構築が対面的(=残数有利を取るのが容易でない)な場合は出さない方が良いかもしれない。
採用理由からして選出する回数は限られていたが、相手の選出を歪ませる役割にはなっていたように思う。
このポケモンを採用してからは、受けと攻めの両立した構築が攻めっけの強い選出をしてくることが明らかに増えたと実感している。
技構成はクラシックな4つ。テラスタイプはサイコノイズ意識の悪。
〇選出
多かったパターンを書いていくので例外はあり。
ポケモンの呼称がやや適当になります。
基本理念
初手で裏目の少ないポケモンを選出する(カミであることが多い)
貰い火等の炎無効特性がいない限りはコライドンは選出する
カバルドンかヘイラッシャがいる場合はガチグマを選出する
テラパゴスやルギアの構築にはグライオンを選出する
vs黒バドレックス
カミコライハッサム(ガチグマ)
初手はカミが多めで場合によってはコライドンを出す。
カミで下手に相手を倒すとバドの起点になるので倒していいかどうか考えながら行動する。
コライドンで抜きにかかる場合はカイリューの神速で縛られないように気を付けたい。
vsミライドン
カミコライガチグマ
初手はミライドンから来るケースが多い。
スカーフにはカミクマの並びで技を一貫させないことを意識する。
チョッキの場合はカミが対面負けやすいが、コライドンが1加速で抜けるため、上手く積むタイミングを作りたい。
vsコライドン
ラッシャコライカミ(ガチグマ)
初手のカミコライ対面を作ると炎テラスに対して普通に不利なのでヘイラッシャかコライドンを初手に置きたい。
ミラーに近い並びと当たった場合はコライクマカミかラッシャコライクマ辺りになるが、大体選出択。
〇きつい相手
ラウドボーン
宿り木身代わり白バド
貰い火、こんがりボディの方々
〇総括
かなり好みの構築に仕上がった。
偶然にも最終1位構築と同じ並びになったが、中身が全然違くて面白かった。
レート2100は7世代ぶり。久しぶりすぎて乗せてすぐやめてしまった。
〇7/15追記 真皇杯本戦使用構築
変更箇所
ハバタクカミ
テラスタイプをステラに変更。
地面テラスを使う場面が無かったため、火力を伸ばす選択肢を持った方が有効に感じたため。
ガチグマ
しんくうはを月の光に変更。
対面性能の保持よりも体力を保持しながら相手を突破することを重要視した。
チョッキコライドン+眼鏡ハバタクカミの並びに対して炎テラス瞑想月の光ガチグマが強い。
Sをいくらか下げてDに回した。
出したい相手への安定を考えるとDに厚い方がいきると感じたため。
チョッキHDに変更。
黒バドレックス軸に対して初手ハバタクカミを選出し、1体倒してから死に出し黒バドに対して退き先になって欲しかったため。
叩き落すをとびつく(虫タイプ威力50、素早さを下げる)にするか迷った。
〇雑感
この形の方が若干強いかな程度の変更をしました。
グライオンの使い方がもっと上手ければ勝てる試合も多いような気がするけど生憎下手くそ。
まあ楽しめたので良し。