ガラクタ構築製造所

ガラクタの中から洗練されたものをここに出荷します

ポケモン竜王戦2024 本戦優勝構築

ポケモン竜王戦2024にて優勝することが出来ました。

とても思い入れのある大会だったため、悲願を達成できて大変うれしいです。

 

時間的余裕が少ないので簡潔にですが、構築と実際の対戦の説明をします。

 

〇大会ルール

バトルチームから対戦の3匹を選出する際、「ドラゴンテラスタイプ」のポケモンを必ず1匹以上選出する(ポケモン竜王戦2024公式サイトより)

・基本はレギュレーションFのシングルバトル

・大会当日の朝に各プレイヤーのパーティーポケモン、技構成、テラスタイプ、特性、持ち物、性格が公開される(=オープンシート)

 

〇使用構築(小さくて見づらいかも、拡大して見て)

〇調整意図(2箇所振り切りのポケモンは省略)

カイリュー:HAベースにしつつ、ミラー発生時に先制出来たらラッキーくらいのS振り

サーフゴー:以下のリンクの調整を参考に、影響が少ない範囲でS振り

【SVシングルシーズン9】溶解BIG6【最終100位】 - 真昼の星

ハバタクカミ:A4振り霊獣ランドロス地震耐え

ガチグマ:

意地っ張りパオジアンの氷柱落とし+氷の礫をほとんど耐える

D4振りウーラオスをブラッドムーンで倒せる

サーフゴーの臆病ゴールドラッシュ*2を耐える程度

ミラーで先制出来たらラッキー程度のS振り

 

〇構築意図

オープンシート制では相手の技範囲や崩しの手段が見えるため、カイリュー+サーフゴーのようなサイクルを回す並びが強くなると感じてそこから組み始めた。

カイリュー+サーフゴーが詰める並びであるのに対して、削りの強い並びも用意した方が対応範囲が広がると考えてガチグマ+サーフゴーの並びを形成した。

そういった2体の並び+1の選出で光る襷ウーラオス、最速エナジーハバタクカミを採用した。前者は残数有利を取ってからの打ち合い、後者は相手の3体を見てからのスイープに長けている。

サイクルを回す並びが強くなるという自分の判断に従い、相手もサイクル色の強い並びを用意してくる可能性を考慮して即時性があってシンプルに崩し能力の高い鉢巻パオジアンを入れて完成した。

 

ドラゴンテラスタル(以降竜テラスと表記)枠に関しては、このパーティーを使用していてテラスタルする回数の少ないかつ、選出率自体は高かったウーラオスとサーフゴーに当てはめた。

ウーラオスは襷の削れた状態でじんらいの縛りの解除に、サーフゴーに関しては対オーガポンでテラスタルする可能性を検討していたが本番では結局使わなかった。

また、竜テラス枠のポケモン同士で苦手なポケモンが極端に被らないように意識した。当初はハバタクカミとサーフゴーがその枠だったが、例えばチョッキ霊獣ランドロスのようなポケモンが意気揚々と出てくるだけなため。

 

全体的にバレていても強いような普遍的な型を使用することを意識した。

 

〇本戦履歴

1回戦vsくろこさん

選出:サーフゴーガチグマカイリュー vs エンテイキュウコンタケルライコ

相手側がガチグマの攻撃を受け止める手段が無いが、オーロラベールを貼った状態で上手くいなしてくると厄介。

なので初手キュウコンを許さないための初手サーフゴーで裏には通っているガチグマとランドロスへの引き先かつ、対キュウコン以外は仕事の出来るカイリュー

上手く初手エンテイを合わされたが、ガチグマ引きからでも十分にダメージレースで優位を取ることが出来て勝利。

 

2回戦vsバンビーさん

選出:ウーラオスガチグマハバタクカミ vs サーフゴーカイリューディンル―

相手のこだわり2体の技がこちらのウーラオス+ガチグマの並びに一貫しないため、そこを突きたい。

カイリューがゴツメじゃないこともあってウーラオスの仕事の出来る範囲が多い、ハバタクカミの通りが良い、ということでウーラオスガチグマハバタクカミの選出。

vsディンカイサーフで発生する無数の択を多く制した方の勝ちになりそうな試合だったが、大地の力の追加効果がディンル―に突き刺さって有利展開になって勝利。

 

3回戦vsライザさん

選出:ガチグマサーフゴーハバタクカミ vs アシレーヌオーガポンドラパルト

   ガチグマサーフゴーウーラオス vs アシレーヌランドロスパオジアン

試合の様子は配信されていた通り。

選出に関してはいくつかの予想をしていた。

・竜テラス枠+キョジオーン+何かの選出ではガチグマとウーラオスのどちらかが厳しくなるためキョジオーンは出てきにくい

・全体的にこちらのハバタクカミの通りが悪いため選出を読まれない

・ハバタクカミの選出を薄く見られるならば、ドラパルトが出てきやすい

これらを総合して、特殊3体を選出してランドロスやオーガポンに負荷をかければハバタクカミが通ることを予期したのが初戦の選出である。

また、2戦目にはこれを受けてハバタクカミを意識してくることを見越して、ウーラオスを選出してアシレーヌを削ることを意識すれば勝ちが近いのではないかと考えた選出をした。

 

4回戦vsたなけーさん

選出:サーフゴーカイリューパオジアン vs ガオガエンラティアス(裏不明)

   ウーラオスガチグマカイリュー  vs ガチグマタケルライコウラオス

   サーフゴーカイリューパオジアン vs ガオガエンラティアスドヒドイデ

試合の様子は配信されていた通り。

めっちゃきつい相手。

ガチグマとラティアスのどちらもこちらに刺さりが良く、両方の対処が難しい。

こちらのガチグマもそれなりに刺さっているが、ガチグマミラーの打ち合いでは一方的に負けるので軽々と初手には置けない。

初戦と3試合目はサーフゴーでガオガエンに負担をかけてパオジアンを通す狙いだったが、もっと上手くやる方法が沢山あったなと猛省中。あとたなけーさん上手すぎ。

2試合目は事前から決めていた初手釣り交換選出。

ガチグマの有利対面からゲームが始まれば非常に勝ちが近いのでリスクリターンが合っていると判断した。

 

 

〇総括

すっごい嬉しい。

オープンシートでの戦いにも案外上手く適応できていた気がする。

自分のプレイには明らかに綻びもあったが、それが実力であることを受け入れて程々に対戦はしていきたい。

 

次回の竜王戦で会いましょう。