ガラクタ構築製造所

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戦術の選択理由

人の記事のレビューみたいなのを書こうとしたけど難しすぎて挫折したのでまずは自分の構築についての解説を書こうと思いました。

 

 

S6使用構築「ミミッキュ軸間接破壊」 - ガラクタ構築製造所

 

記事タイトルにもなっているが、この構築では「間接破壊」という戦術を選択し、それを軸に組み上げている。

この戦術は「役割破壊」+「役割集中」に近いものだと思っている。なぜそれらの戦術ではなくまわりくどく「間接破壊」を選択したか、を説明していこうと思う。

 

・役割破壊について

こちらのサイトに詳しく書いてあります。

【サンムーン】初心者がポケモン対戦を極めるための「役割破壊」解説 | APPDATE

 

リンク先にも書いてあるが「自分に対して繰り出してくる、役割を持ってくるポケモンに対して使う技のこと」というような意味。

特に多くの場合では奇襲するような技をさす。(ガブリアスだいもんじヒードランソーラービームZなど)

理論上、役割破壊を有効に使うには「役割破壊技で相手を倒すことでそのポケモンが止まらなくなる、処理が出来なくなる」必要があると思っている。(出来なければただの1:1交換なので)

しかし、通常の型では採用しない技を採用したうえで本来の性能もある程度確保しないとこの条件は満たせず、実際にそれが出来るポケモンが非常に少ないため、この戦術をメインに据えることはしなかった。

例:特殊ベースのバシャーモソーラービームとクサZを持たせると、めざめるパワー氷もしくは格闘技を入れるスペースがなくなり、気合の襷や命の珠も持たせることが出来ないため、本来の特殊ベースのバシャーモが持つ性能が落ちる。これにより、カバルドン等に役割破壊を決めても別のポケモンで止まってしまうケースが発生しやすい。

 

 

・役割集中について

こちらのポケモン複数体で止まるポケモンを共通させて、一体のポケモンにかかる負担を大きくすることで疲弊させて役割を成り立たなくさせる戦術。(カプ・テテフギルガルドテッカグヤを削ってパルシェンを通すなど)

この戦術は鋼タイプへの役割集中ならば回復手段がない事が多いのでどうにかなるのだが、負荷をかけたいポケモンが回復技を持っていて体力管理されながらこちらが突破されると裏での処理も容易ではなくなる。

負荷をかけて大きく削るor突破するという点を無理なく達成するためには多くの場合でZを消費する必要がある(カプ・テテフでカプZを放つ、霊獣ランドロスで剣舞+ヒコウZを放つ等)。すると、裏に置く本当に通したいポケモンがZを持つことが出来ない。これが非常に問題で素直にこの戦術を採用しなかった最大の理由はここにある。

 

・間接(役割)破壊について

 

本来の意味は「役割関係のないポケモン同士の戦いによって本来の役割を失わせる」(例:メガゲンガーの挑発+道連れで相手のスイクンと1:1交換して裏のクレセドランで詰ませる)とかそんな意味だが、「自身の役割を放棄しながら相手の役割を破壊する」(リンク先より引用)ことも含まれるらしく私の構築ではこれにあたる。もっと言えば「役割破壊によって役割集中を成り立たせる」というような戦術を取っている。

実際に私の構築での動きで例えるならば、「メガメタグロスポリゴン2カバルドンに毒を入れて身代わりで粘りながら相手を機能停止に追い込む」という動きは「役割破壊」では確かにあるものの、メタグロスもこれ以上の仕事が出来ないくらいに削られるもしくは倒されてしまうため、「メタグロスが止まらない」という状況を押し付けるものとは違っていて、この点が通常の役割破壊と異なる。そして、相手のポケモンが役割破壊されたことによって裏のミミッキュが止まらない、という状況を作るのは「役割集中」の動きに似ている。

被役割対象(メタグロスゲッコウガにおける対ポリゴン2など)は役割を持ちに来ている(受け出しから突破もしくは受け切ること)ため、基本的に相手が有利である。ゆえに、これらを倒してそのまま裏に負荷をかけることは当然難しいが、1:1交換に近い形で機能停止まで追い込むことはZ技を使わずとも比較的容易に出来る。ギミック、仕掛けの中でZを使わずに裏に置く真のエースにZを持たせられることがやはり重要な点で、これによりSM環境で最も強いポケモンであるミミッキュ@Zクリスタルを最も攻撃的な形で使うことが出来る。

おおよそここまで書いたことが間接破壊という戦術を選択した理由になる。