S11で使用した構築の解説を記します。
レートは2119で終了しました。
全国PCL本戦リーグ第二節では負け。
9/19に行われた80人規模のオフの大会「あめオフ!」では5-4予選落ちでした。
レートで最終的に使用した並びはこちら。
もとはと言えばトリトドンの性能の高さが気に入って作った受けループが構築の始まりである。
そのときの原型はほぼ留めていないが、組み込んでいたブラッキーに注目し軸をブラッキーにスライドして構築の再構成を続けていた。
この6体に限ればブラッキークレセの並びで対応できる範囲の広さから構築を組んでいる。
両者ともに高い耐久力と即効性のある回復技を持っており、状態異常による崩しを許さない癒しの鈴、特性による強化を打ち消すスキルスワップを絡めることでその対応範囲はさらに広くなる。
もちろん穴はあるが、補完でそれを埋めることが出来るなら完成度の高い構築が作れるものと考えている。
受けループをはじめとする多くのサイクル構築でブラッキークレセの並びを取り入れることが出来るのではないだろうか。
他のポケモンの採用理由等は個別解説に記述する。
ブラッキー@黒い眼鏡
穏やか・シンクロ
202(252)-x-156(204)-x-165-92(52)
イカサマ/威張る/癒しの鈴/月の光
ゲッコウガの珠けたぐり(威力60)を最高乱数2連続以外は2耐え
C4ボルトの気合玉2耐え (D補正無いと乱2)
耐久振りで回復技を持っているにもかかわらず削る能力が非常に高く、対応範囲が浅く広くといった感じなので初手から出していくことが可能。
月の光の回復量は端数切捨てなのでHは振り切ること推奨。
毒が効かないもしくは回復ソースが眠るである特殊ポケモンの突破をはかるため毒毒ではなく威張るを採用している。
後述するクレセリアのスキルスワップと併せて瞑想ニンフィアの突破も狙うことが出来る。
また、単純にイカサマの火力増強やゲンガーの道連れ回避、起点づくりへの妨害としても使うことが出来る。
物理アタッカーを後出しされる機会が少ないので相手を強化する行動に繋がりにくいが、クチートローブシン等がいる構築には注意を払う。
もちろん、絶望的な局面を打開する可能性も多少は秘めている。
持ち物の黒い眼鏡は受けループ構築でも多く採用されているが、ギルガルドへのダメージを主に意識している。
持ち物補正込みでA0の毒ガルドの身代わりを81.3%で壊すことが出来るほか、剣舞を積んだH252A252B4盾ガルドを確定で倒すことが出来る。
素早さも大抵の剣舞ガルドを抜くことを意識している。
物理方面を安心して任せられるほど耐久も耐性もなく、特殊相手に戦うことが多かったため穏やかとしている。
ガルーラから逃げるポケモンとしてはグロウパンチを打たれにくいことが高評価につながる。
A0下降補正のH4振りボルトロスに+2イカサマで最低乱数を切って倒すことができ、図太いでHBに振り切ったオボンボルトロスには34%程度の乱2である。
対面から居座ってくるボルトロスは大抵悪巧みをしてくるのでその後の気合玉の被弾率を下げる意味でも威張るが効果的に使える。
威張るは一度見せてしまうと二度目を打つタイミングで物理エースと合わせられると確率を祈るゲームになってしまうので使いどころを見極めなければならない。
図太い
227(252)-x-181(196)-95-150-113(60)
サイキネ/月の光/毒毒/スキルスワップ
最速マリルリ抜き残りHB
ブラッキーの数値を一回り高めた存在。通常のクレセリアと同様の扱いをする。
こちらはガルーラへの反動ダメージを1でも多く稼ぐために偶奇関係なくHを振り切ること推奨。
スキルスワップにより身代わりガルーラ、ボーマンダ、ニンフィア、霊獣ボルトロスあたりへの相性を好転させる。他にも有効な相手は多くいるがここでは割愛する。
特性を奪って弱体化させたあとにブラッキーの威張るイカサマで削りに行く事が多い。
ポイヒガッサに対して詰まないための技でもある。
スキルスワップを使う関係で最速マリルリを一応抜いているが、個体数の関係から切ってもいいだろう。HBに振り切った調整をすべきだったかもしれない。
※レート終了後はHBに振り切った個体で使用した。
このポケモンを使うならH振りグロパン捨身ガルーラに突破された時のことを考えて裏には先制技持ちなどを入れて被害を軽減したい。
ヒードラン@風船
控えめ
191(196)-x-127(4)-188(164)-129(20)-113(124)
噴煙/岩石封じ/ステルスロック/大地の力
控えめリザYの気合玉最高乱数切って耐える
岩石1回でガブリアス抜き
上記二体で厳しいリザードン、ファイアロー、ウルガモス、ナットレイなどの相手をしてもらう。
岩石封じの打点を見せてから相手の退き際にステロを撒くことが理想の動きである。
また、ステロは後続のゲンガーと併せて受けループ構築に勝つことも考えて採用している。
ナットレイなどへの打点となる噴煙、リザードンとのS関係を逆転させ、リザアローウルガへの打点となる岩石、リザXと羽休め時のファイアローへの打点となる大地の力、これらの相手に必要以上にサイクルを回させないステルスロックの4つを採用している。
Cに多く割いているが、これはHDアローを意識している。
大地と岩石の択を外し続けるとPP負けが存在するため発生する択の回数を減らす努力をした。
見ての通り特殊フェアリーを受けるポケモンではなく、そういった相手はクレセブラッキーの並びで処理していた。
ガルーラ@ナイト
意地っ張り
191(84)-194(252)-121(4)-x-122(12)-140(156)
猫だまし/捨身タックル/不意打ち/炎のパンチ
B<D
最速メガヘラ抜き
S10の途中に使っていたガルーラ。
クレセが相手のガルーラに突破された時のストッパーの役目を果たす。
また、ドランを出せない時のリザウルガの処理も任せている。
ガブリアスとの並びで役割集中をかけることができ、それで簡単に勝てそうな場合は実際にガブガルで選出する。
一般的な役割集中では片方を抜き性能の高い型にするが、ゴツメ持ちを落とせた場合の猫不意ガルーラの制圧力の高さを買って意地猫不意ガルーラとヤチェ剣舞ガブで組ませている。
※レート終了後はメガバンギラス等に隙を見せにくいけたぐりを炎のパンチの枠に採用していた。
ガブリアス@ヤチェ
陽気・サメ肌
183-182(252)-116(4)-x-105-169(252)
逆鱗/地震/岩石封じ/剣舞
構築内で襷が余ってはいるが、ローブシンの冷凍パンチ、スイクンの凍える風を受けながら剣舞を選択するためにヤチェのみを採用している。
※レート終了後は構築全体の催眠耐性(とくにあくび)を意識してラムで運用した。ガルガブの並びとしての強さは若干減る印象だがカバルドン構築などに隙を見せにくくするアイテムとして採用。
ゲンガー@ナイト
臆病
135-x-101(4)-222(252)-115-200(252)
シャドボ/気合玉/道連れ/滅びの唄
ブラッキークレセとともに選出して1:1交換を取ることが多い。
バシャガルのような並びに対してはバシャーモをクレセリアで受ける必要があるためガルーラをゲンガーで1:1交換していく。
受けループに対しても選出し、ヒードランのステロを先に撒いておくことで相手にバンギがいても気合玉圏内になるように行動する。
滅びの唄は受けループのラッキーを無理やり倒す技でありオニゴーリ等の害悪対策。
身代わりスイクンも滅びの唄での処理が望ましい。
裏にブラッキーがいる場合には状態異常を回復することが出来るので相手の電磁波を受けながら動かすことのリスクが小さくなる。
選出はブラッキークレセ+メガ、のパターンが一番多く、ブラッキークレセの無理な範囲をメガ任せていた。
それ以外だとガルガブ+クッションの選出をしていた。クッションを置きながら火力による崩しを狙う選出である。
サイクル戦に積極的に参加できるわけでもなく、火力の押しつけが出来るわけでもない風船ヒードランの役目はやや少なかった。
構築全体としてはさほど納得はいってないがブラッキークレセの並びにはかなりの可能性を感じている。
そこに滅び持ちのゲンガー、優秀なストッパー採用するところまでは感触も良いのだが...
カロスマークの有無にかかわらず今後も多くの構築を作っていかなくてはならないので
いずれまたブログを更新します。情報を封鎖するために渋るかもしれませんが;
それではまた会いましょう。
おまけ
一応ガルガブの枠にはもともとニンフィアとボーマンダが入ってました。
変えたのはレート最終日の午前1時半ごろ(レート終了は午前9時)
この並びでは実はレートは3時間程度しか回してません。
ニンフィア@カゴ
図太いHB
ハイボ眠る瞑想いびき
ボーマンダ@ナイト
陽気hds
八つ当たり毒まもる羽休め