ガラクタ構築製造所

ガラクタの中から洗練されたものをここに出荷します

瞬間レート1位!シングル厨ベスト8!「種族値トンボル」[シングル]

シングルレートシーズン8で瞬間的にですが1位を獲得した構築を公開します。

小規模オフや九尾杯でも使用し、シングル厨では2名の方に構築を託して使ってもらいました。

各オフの結果は最後にまとめてあります。

 

 

 

f:id:Adams:20141122172316g:plain f:id:Adams:20150110005949g:plain f:id:Adams:20141122172742g:plain f:id:Adams:20141122172645g:plain f:id:Adams:20141122171935g:plain f:id:Adams:20150110062559g:plain

 

-概要-

 

シングル厨で使用したランドライコウが強く、同じ軸でより強い構築が組めると確信して作った。

結果的に軸の片方であるライコウの活躍機会はやや減ってしまったが十分に強いと自信を持って言える構築を作ることが出来た。

 

ポケモンの簡単な採用経緯を説明する。

ランドライコウは軸として採用。ボルチェンを止めることが出来てランドにも強いポケモンが少ないため、火力増強したボルチェンの押し付けが成功しない場合でもランド後出しからリカバーが容易く出来る。

チョッキでないランドが電気に弱く、一貫を切る役目を果たせないが、ライコウが多くの電気タイプとの打ち合いに強いことからカバーできる。

 

ランドが高火力物理に出来る仕事は1:1交換が基本なのでガブガルのような役割集中の要素がある構築には押し負けてしまう。そのため、相手のアタッカーとの打ち合いに強い最速猫捨身メガガルーラを採用した。

 

ここまでの3体ではクレセポリ2などの高耐久ポケモンの突破が難しいため、圧倒的火力と独特なタイプにより受けを許さないメガヘラを採用した。このポケモンも打ち合いに参加できるスペックは持ち合わせている。

 

リザYやガモスなどの高火力炎が厳しかったため上から縛る選択肢を作る必要があった。これら炎が、型の分からないランドからは退くことを利用してステロ+先制技で縛る方法に着目した。PTの様々な一貫を切ることができ、上記の先制技持ちの条件を満たす鉢巻ガルドを採用した。H振りメガゲンガーも同様の方法で縛ることができ、ここまでで薄かったサナニンフィアにも強い。

 

受けループがきつかったので当初は以前紹介した毒みがサザンドラを採用していたが、バシャーモ(特に珠)やマンムーがどうしようもなく重かったためスイクンに変更した。より受けループに強いスイクンを考えた結果図太いノイクンにたどり着いた。

 

-個別解説-

 

f:id:Adams:20141122172316g:plain

ランドロス@ゴツメ

腕白

努力値:212-44-236-0-4-12

実数値:191-171-154-x-101-113

地震/岩石/蜻蛉/ステロ

 

いつものやつ。シングル厨の記事でもいつものやつって書いてあった。

グロレンチガルーラが発生し始めてからはガルーラの相手をすることに益々無理が生じていたが、ガブランドの相手をすることには比較的安定感がある。

繰り返し述べるがこのポケモンガルーラの相手を出来ると考えるのは甘いため、ガブランドドリュウズメガバシャーモの相手を主に担当する。

ガルーラガルーラガルド辺りでいなした方が安定感がある。

地面の一貫を消すにもステロ撒くにもこのポケモンが必要なため選出率は非常に高い。

威嚇込でクレセ並みの耐久を持ちながらA171と遂行には十分な値がある高スペックなポケモンであるためもっと流行ってもいいと思っている。

リザYとの対面でもしも相手が突っ張ってきてしまっても臆病放射なら耐える程度の特殊耐久は持っている。

 

f:id:Adams:20150110005949g:plain

ライコウ@珠

臆病

努力値:12-0-8-252-0-236(V-x-U-V-V-V想定)

実数値:167-x-96-167-120-181

10万/ボルチェン/めざ氷/電磁波

 

最初にレート1位を取ったころまではシングル厨同様に眼鏡型で使用していたが、眼鏡読みでガブなどの地面を出されることが多く、めざ氷で拘った際に起点となってしまう事を気にして珠に変更した。

珠への変更により低火力技で一貫をとる必要がなくなったのでシャドボを電磁波に変えた。打つ選択肢があるだけで便利な技であり、この構築の数少ないS操作手段。

この技構成ならボルトロスでも出来るうえに電磁波に優先度がつき、火力も出るため一度ボルトロスに変更して使用してみたが、対電気の性能で大きく劣ることを再認識しただけであった。

珠の火力でもめざ氷でガブ確定、10万でHBサンダー確2は確保できている。(穏やかサンダーは眼鏡でも無理)

 

 

f:id:Adams:20141122171935g:plain

ガルーラ@ナイト

陽気

努力値:4-236-4-0-12-252

実数値:181-175-121-x-122-167

猫だまし/捨身/冷凍P/炎P

 

Sぶっぱ

D>B

残りA

 

蜻蛉ルチェンから繰り出せる強力なメガ枠。相手のガルーラと打ち合うことも多いので陽気最速猫捨身型。

ガブとも打ち合ってもらうことがやはり多いので冷P、地震が必要なことが少なかったこととナットレイが重かったことから炎Pを採用している。

しかし今度はガルドが重くなってしまったためやはり地震と選択である。

ヘラクロスの選出が多くなったのでこちらの選出は少ない。

特に言うことはない強さ。

 

f:id:Adams:20150110062559g:plain

ヘラクロス@ナイト

意地っ張り

努力値:252-236-4-0-12-4

実数値:187-258-136-x-127-96

ミサイル針/インファイト/ロクブラ/寝言

 

配分の意図はシングル厨の構築の通り。

レート環境でヘラクロスミラーが増えてきて一度も抜いたことが無いためSにも振りたいが、H振りでちょうどガッサの岩石を3回耐えるので寝言搭載のこの型ではHA基調になる。

ステロ込みでクレセを確殺できて最高打点となる(気合P未考慮)ミサイル針、ポリゴン2への打点が必要なことと寝言で高火力技がでる確率をあげるためのインファイト、技範囲を考えてロクブラ、地雷ポイントの高い寝言を採用している。

ロクブラの枠は種ガンも選択肢だが、カイリューサンダーゲンガーあたりへの打点を優先してロクブラを採用した。

種ガンはマリルリロトムへの確定数は変わるが、カバスイクンはミサイル針でも2回で倒せるので不要と判断した。つまり、「あったら便利」程度の認識である。

かねてからメガヘラの寝言は選択肢に入る技だと考えていて、胞子が一貫する構築だったので寝言を採用してみたところ、なかなかうまくはまってくれた。

 

寝言が入ることでガッサはもちろん、カバ入りの構築に対して非常に強くなる。

あくびで眠った次のターンは確定で起きないので相手は余裕を持った行動をしてくるが、それを許さずに殴ることが出来る。

カバリザのような構築には初手ランドでステロ撒いて(初手リザYはランドと対面したら退いてくれる)出てくるカバに対してヘラを投げ、カバを処理した後に出てくるリザを死に出しガルドの影うちで倒すことで数的有利を維持しながら対戦できる。

 

ステロがあることでクレセを確定で倒すことができ、ガブへの乱数が2割から8割程度まで上昇し、カバに対してミサイル+インファの乱数もよくなるなどステロとの相性がいい。

 

使ってて思ったけどこいつのフェイントは普通に使用機会多そう。

 

f:id:Adams:20141122172645g:plain

ギルガルド@鉢巻

意地っ張り

努力値:188-236-4-0-12-68

実数値:159-110-171-x-172-89

影うち/シャドクロ/アイヘ/聖剣

 

H:16n-1

A:11nで最大

D>B

ゲッコウガの冷ビ+悪波を高乱数で耐える

 

採用理由の一つでもある影うち、ニンフィアへの遂行技としてアイヘ、一貫性を取りやすい高打点としてシャドクロ、ガルーラナットあたりに大打撃を与える聖剣を採用した。

鉢巻影うちは意地鉢巻アローのブレバの半分程度の指数で、H振りメガゲンガーを3割程度の乱数で落とせる。つまり、ステロがあればすべてのゲンガーを倒せることになる。

ステロ+影うちで(メガ)ゲンガー、リザY、ウルガモス、ゴツメじゃないアローを縛ることができ、構築的につらい珠バシャーモにも54.1%~63.8%のダメージが入るのでこの圏内に入れる事を狙う。

この構築は基本的にバトンパにはなすすべがないためバシャガルバトンの場合はバシャに向かって聖剣を打ち続けてビルドのB上昇を無視しながらバトン先へのダメージを稼ぐ。バシャの炎技ない前提で動いてやっと対抗策が生まれる程度

 

f:id:Adams:20141122172742g:plain

スイクン@食べ残し

図太い

努力値:252-0-84-4-4-164

実数値:207-x-160-111-136-126

熱湯/毒/守る/身代わり

 

身代わりが4振りグライの地震耐える

最速バンギ+2(大抵の耐久サンダーを抜く)

 

図太いのノイクン。

受けループを厚く見るためにグライオン地震を身代わりが耐えるよう調整している。

受けループのスイクン突破手段のうち、ギロチンによる突破を実質的に封じ、メガバナに関しては上手く火傷を負わせるまでサイクルを回してからまもみがすることでPP枯らしを狙える。

これにより確実な突破手段は挑発道連れメガゲンあたりしかなくなる。

なんにせよ受けループ相手にかなり選出を縛れるポケモンなので他での突破がしやすくなる。

 

相手の初手でガルーラが読めるときにこのポケモンを初手においてゴツメを警戒させることがある。相手の交代を誘いこのポケモンの行動回数が増えればそれだけ相手が火傷する確率も上がる。

あまりやりたくはないが耐久サンダーにはSが勝っていることが多いので裏に退きたくない場合はPP枯らしを狙う。

 

火力面では構築内で最も劣るが、まもみがによる事故のない詰ませ性能、熱湯火傷によるイージーウィンなどの魅力も十分兼ね備えている。

ピクシーはこいつでPP枯らすこともある。

レートではTODされやすいポケモン

 

 

-選出-

そこまで決まった選出というのも少ないが多かったパターンを紹介する。

 

ランドライコウ@1

ライコウを選出できるときの基本選出。@1にはスイクン以外がくることがほとんど。

相手の構築が攻撃的ならガルーラ、守備的ならヘラクロス、ゲンガーを重く見るならガルド、といった使い分けである。

特にポリクチ系統の構築にはランドライコウヘラで選出することが多い。

 

ランドガルドヘラ

これが基本選出なんじゃないかという意見もある。

カバリザへの選出。カバ入りにライコウを出しづらいためリザの処理をステロ+ガルドで行う形。よっぽどのことがない限りランドで初手ステロ撒いてカバをヘラで、リザをガルドで処理する。リザXはガルドに縛られないが、ランドで対応できる。

他にも積サイクルへもほとんどこの選出をする。

ステロを撒くことが前提だが、ラグカバランドバンギルカアローウルガパルマンダカイリュー霊獣ボルトのうち処理が難しいのは特殊マンダと霊獣ボルトぐらいのものであとは単純な処理ルートを確立できる。

積サイクルっぽいPTに特殊マンダがいたら降参するレベルで、霊獣ボルトには積ませないようにしてガルドもしくはヘラと対面させる。初手ランドガモス対面でめざ氷打たれたら負け。

 この選出のときに相手のアローが鬼火羽型だった場合、ランドでステロを撒き、岩石を3回当ててから地震連打で捨て、ガルドでうえから殴る。

 

ガルーラガルドランド

ガブガルのようなガチの殴り合いになりそうな相手への選出。ランドのステロからガルーラガルドの先制技で持っていく流れも作れる。相手のガルーラにランドを後出しした場合、氷技の有無を確認するために一度ガルドに退くことが多い。

 

スイクンガルーラ@1

受けループへの選出。スイクンで突破できない選出をされた場合はガルーラを止められない可能性が高くなる。ラス1にはヘラを選出してメガらずに根性アタッカーとして使う場合が多い。

 

ライコウスイクンヘラ

ライコウの電磁波によりヘラのSとスイクンのまもみが展開を補佐する。

とそれらしいことをのたまっているが実際にはライコウヘラまで決めた後に炎の一貫を消すためにスイクンを選出している。あまり多い選出ではないがライコウスイクンの選出パターンに関する記述が少ないため追加した。

 

相手に合わせた3体をその場で考えて選出するのでもちろん例外もあるが使っていてこの選出パターンに当てはまることが多かった。

見て分かる通りランドの選出率は非常に高くなる。

 

ここでのパターンは少ないが、メガ枠を両選出することを躊躇はしない。

ヘラクロスメガシンカしなくても十分戦えるスペックを持っており、メインウエポンの通りが受けポケにいいため、同時に選出されているガルーラと相性がいい。

また、上手く肝っ玉の状態でガルーラとゲンガーを1:1交換させてメガヘラクロスを召喚することも稀だが選択肢としては存在している。

環境が進むにつれてヘラクロススイクンの選出が増えていった。特にスイクンは選出の形があまり定まっていないためここに書いてあるパターンには少ないが、多方面に誤魔化しのきく出しやすいポケモンだった。

 

 -雑感-

強かった。少なくともレート戦では。

鉢巻ガルドという存在が非常に強く、相手に気づかれずに縛っていけるため、一方的に縛り関係を理解したまま対戦を進めることが出来た。

また、ノイクンの警戒が薄くなっている傾向にあるため詰ませられる展開も作りやすく、環境への刺さりはいいように感じた。

前のランドライコウもかなり綺麗にまとまったが、そのうえで受けループへの耐性が加わり、弱点を減らした状態となった。

全体的に高種族値でまとまったため腐るポケモンが少なく、分かりやすく強い構築となった(と思う)。

 

苦手な相手は、単体ではサザン、ドラン、スイクン、毒ガルド、鬼羽アローおよび鬼羽リザXあたりで、並びではバトンパに弱い。

ガルーラやマンダの型を読み間違えると即負けに繋がりやすいが、ほぼすべての構築に当てはまることなので取り上げて苦手と表現することはない。

得意な相手は積サイクルやカバリザなどのランドガルドヘラの選出が安定する相手である。

 

-戦績-

シングルレート8期

最高順位:1位

最高&最終レート2221(265勝115敗)※最終15位

 

ABC(AeroBlastCup)

3勝2敗(スイクンの枠にサザンドラを使用)

 

第131回九尾杯

3-3リタイア

 

第8回SORIAオフ

5-0(シングルの部)

 

真皇杯関東予選(シングル厨のつどい)

5-4 ブロック2位予選抜け 決勝トナメ2-1 ベスト8(使用者ユーシャ)

6-4 ブロック4位予選落ち(使用者ゆきのこ)

 

ユーシャ君がベスト8になってくれました!

 

-最後に-

環境が目まぐるしく動くなか、結構長い間使っていたにもかかわらず、選出の傾向が変わる程度の対応で勝ちを拾い続けることが出来たのでほんとに強い構築でした。

シングル厨では2人の方に使っていただき、両者ともに勝ち越し1人は予選抜けを果たせたので良かったです。ゆきのこさん、ユーシャさんありがとうございました。

 

シングル厨に出れなかった僕が真皇杯本戦に進むチャンスは九尾杯とラスチャレだけなのでそこでの勝利を目指して次の構築を作っています。

 

長い記事になってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました。